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日々まったりマイマイ☆

月の灯り −6−                 
あっぷっぷー。な、月の灯りです。
いまは序章な感じかな?
いろいろと伏線というか、まぁ伏線ばっかり。
メインは優斗。そのあと奈緒な感じで。
しかし、なんかこうして現代もの書くのも、ひさしぶりではぜんぜんないんだけど、いつもと違う感じなので新鮮です
さっきはドンペリコールの動画見ながら書いてました(笑)
あかばは執事喫茶に行きたいけど。。。
さ、ねよー;


目次はこちら☆
第6話は続きをよむからどうぞ♪
『月の灯り』
 −6−






 優斗はため息まじりに煙を吐き出した。
 たばこの灰を、クリーム色の灰皿の上に落とす。
 もう一度深く煙草の煙を吸い込み、ゆっくりと吐き出して、コーヒーを一口飲んだ。
 コーヒーの苦みが煙草の後味と中和し、名残を消していく。
 そして出てくるのは重苦しいため息。
 脳裏によみがえるのは小一時間ほど前、病院で顔を合わせた奈緒の姿。
 あきらかに自分を嫌っている様子を隠すこともせず、つっかかってくる奈緒。
 そしてそんな奈緒に冷たい言葉しかかけれない、自分。
 それは“仕方のない”ことで、だが奈緒と喋ったあとは窒息しそうなほど胸苦しくなってしまう。
 しょうがない。
 そう思っても、自分には向けられないだろう奈緒の笑顔を考えるとどうしようもない寂しさが襲ってくる。
 間違ってしまったのか。
 正しかったのか。
 やりきれない想いに首筋に手をあて、指先に感じるひんやりとしたシルバーネックレスに再度のため息が漏れる。
 趣味でないネックレス。
 明るい髪色も、スーツも。
 全部自分で選んだのだから、後悔などしない。
 だけど―――………。
 またため息をつきそうになり、優斗はコーヒーを飲んだ。
 自分の女々しさに自虐的な笑みが浮かぶ。
 思考を振りはらうように窓の外に目を向ければ、向かいの通りに見知った車が停車するのが見えた。
 まだ夜とは言えない6時過ぎ。
 明るい街にも夜の街にも似合う上質の女が車から降り立つ。
 オートクチュールのスーツに身を包んだ女が窓越しに、優斗の姿に気づき軽く手を振ってきた。
 一瞬で営業用の笑みを浮かべ、優斗は煙草をにじり消すと店を出て女のもとへと向かったのだった。










 目がくらむような煌びやかな照明。
 いたるところで響き渡る男女の笑い声。
 かすむような熱気が店を覆っている。
「ユウ」
 同伴出勤してきた玲が、艶やかな唇から煙草を外し、視線を向けてくる。
 優斗は目を細め、慣れた手つきで玲の頬に触れるとその唇にキスを落とす。
 玲とは恋人同士のように接する営業をしているわけではない。
 だが玲が望めば店内でもキスはする。それ以上のことは玲でもほかの客でもすることはないが。
 玲は優斗を指名した初めての客だった。
 ぺろりと舌で玲の唇を舐め、離れると、玲は色気を漂わせる眼差しで優斗を見つめる。
「ほんと、かわいいわね。ユウは」
 にこりと笑って玲は、「ピンク入れて」と告げた。
「ありがと、玲さん」
 優斗がそう言った直後、ヘルプがドンぺリ・ピンクの注文を叫ぶ。
 そして店内のホストたちが動き出し、始まるドンペリコール。
 急激に盛り上がる店内の雰囲気が優斗はさほど嫌いというわけではない。
 辞めたいといつでも思っているが、ホストをばかにしているわけでも接客がきらいなわけでもなかった。
 ただ、ただ――――。
 優斗は心の底にある想いから目を逸らし、笑い声をたてながらコールに興じた。
: 小説「月の灯り」 : comments(0) : - : posted by 紅葉ひろ :
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