sweeteden
日々まったりマイマイ☆

月の灯り −2−                 
新年度なので小説更新w 第2話です。
珍しくスムーズに書けてるw
執筆神様が逃げないうちに書けるところまで書いちゃおうと思います。。。
機を逃すとあっという間に書けなくなってお蔵入りしちゃいそうなのでww
なんというか気障なせりふとか書くのめちゃ楽しいw
久々にウィルを書きたくなってきました(←忘れられてそう・笑)
ブログで長々書くのもなんなんで短めデスw
執筆神さまは、、、散歩ちゅう。早く帰ってきてー!!


というわけで、、、
第1話はこちら読書
第2話は続きを読むからどうぞ。



『月の灯り』


‐2-




 行ってきまーす、と元気のいい声が聞こえてきて、優斗は窓を少し開けた。
 眼下に学校へ行く奈緒の後ろ姿が見えた。
 ダークブラウンに染められた髪が太陽の光によって明るく輝いている。
 歩くたびに揺れる肩を覆う髪を、奈緒の遠のいていく後ろ姿を、優斗はじっと見つめつづけた。
「髪……、だいぶ伸びたな」
 ぽつり優斗は呟く。
 すでに奈緒の姿はなく、しばらくして窓とカーテンを閉めた。
 だがカーテン越しでも陽はほのかに部屋を照らしている。優斗はベッドに横になると腕で目を覆い、閉じた。
 優斗の仕事はホスト。
 深夜をすぎ、夜が明ける寸前に帰ってくることがほとんどだった。
 寝よう、と思うものの睡魔がこない。
 変わりに、数十分前のことが思い出される。
 ダイニングで楽しそうに朝食をとっていた奈緒の姿が。
 そして優斗の姿を見たとたん、ハッキリと不快な表情をしたことが。
 ちらりとも見ようとしなかったな。
 心の底はジクジクと膿んでいるように鈍く痛み、優斗は自嘲するように小さな笑いを口元に浮かべた。
 しばらく寝ようと試みるが、たがどうしても寝付けなかった。時間だけがすぎていく。
 帰宅後少し寝てしまったせいだろうか、そう思い優斗は仕方なく部屋を出てリビングに行った。
 すでに家族はみんな出払っていて家の中はひどく静かだった。
 テレビをつけ、とくに興味もなく眺める。
 朝のワイドショーが始まり、今日の日付を読み上げるのを聞いて、今日は木曜日なんだな、とぼんやりと思った。
 昼夜逆転の仕事をしているせいか、曜日の間隔がひどく曖昧だった。
 ちらり視線を走らせ、壁掛けカレンダーを見る。
「もう一週間もたつのか……」
 ぽつり呟く。
 1週間前、見舞いに行った。入院をしている、父である正喜の見舞いへと。
 今週はなにかと忙しくてまだ行っていなかった。
 正喜のことを考え、無意識のうちに優斗の顔が暗くなる。
 今朝見た香織の顔に寝不足のあとと疲労があったことも思い出し、重苦しいため息が漏れた。
 無造作に前髪をかきあげ、ソファに横になる。
(少し休んでから家の掃除をして、仕事の前に親父の見舞いに行こう)
 ぼんやりと今日のスケジュールを考えていると携帯電話が鳴り出した。
 仕事用の携帯電話が高い音を響かせている。
 まだ午前中だというのに、と顔をしかめ面倒臭そうに優斗は携帯電話を手にした。
「はい、ユウです」
 だが不快さは一切感じさせない明るい声で電話に出る。
「おはようございます、玲さん。―――起きてましたよ」
 電話越しに聞こえてきたのは艶のある女の声。
 つい最近33歳の厄年を迎えたと嘆いていた、優斗が担当している客だった。
「玲さんのことを考えてたら眠れなかったんです」
 至極真面目を装って言うと、楽しげな玲の笑い声が響いてくる。
「ウソ? ひどいなぁ、玲さんは。俺が貴女にどれだけ心を奪われているか知ってるくせに」
 囁くように甘い言葉を告げる。
 それに甘ったるい声で返事が返ってくる。
 内心冷めた想いで玲の声を聞きながら、まるで恋愛ゲームのようなやり取りをしばしする。
「今日ですか?」
 数分してようやく出てきた本題は同伴の誘いだった。
「ええもちろん、大丈夫ですよ。っていうか用事あったって玲さんからの誘いを断るわけないですけどね。―――ああ、そうだ美味しいイタリアンの店を見つけたんです」
 言いながら、先ほど漠然と決めたスケジュールを前倒ししていかなきゃいけないと考える。
 お見舞いに行って、美容室へ行って、迎えだな。
 時計を見ながら計算をし、待ち合わせ時間を決め愛の言葉を囁くと電話を切った。
 15分ほどの通話。
 それだけで大きな疲労を感じる。
(ホスト……辞めてえな)
 胸の内で呟くも、それは出来ないことを、優斗はよくわかっていた。
 なにかを吹っ切るように大きく伸びをする。
 とたんにお腹が小さく鳴って、優斗は自分に苦笑しながらキッチンへと向かったのだった。
 




*つづく*
 
: 小説「月の灯り」 : comments(4) : - : posted by 紅葉ひろ :
Comment








執筆の神様って面白いたとえですね。
苦笑

でも、私の場合は妄想の神様か…(こっちの方があやすぃ)

夜の仕事をしていると確かに感覚は狂います。(私の場合は、工場の夜勤だったけれど)そして、いつも眠くてたまらなかったですね。まぁ、昼よりはかなり能率が下がって怒られてばかりでしたけど…(夜勤なんて大嫌いだ><。)

 月の灯り…個人的にプッシュなのは、やっぱりヒーローですね。やっている事は不器用すぎるけど…

 執筆の神様〜 がんばって〜

posted by へろ : 2008/04/02 7:46 AM :
意外に有名なんですよ、執筆の神様(なんて・笑)
妄想の神様はいつでもいらっしゃるんですけどね、あかばのとこもww

夜の仕事って大変そう><
昔一日だけ朝から深夜まで働いたときがあったんですが、午前0時過ぎたあたりからナチュラルハイになった記憶がありますww

不器用な男ほど可愛い、、、?(笑)
ヒーローともども執筆の神様追いかけながらがんばりますねv
posted by あかば : 2008/04/03 12:18 PM :
おはようございますっ。朝から「月の灯り」を拝読し、どきどき感一杯な妃鳥です!
って、アップされた当日に即ゲットしていたんだけども、何度でも読み返したくなってしまう魅力を持ったお話で、ときめいています。
奈緒ちゃんと優斗さんの間にある緊迫感というかツンデレ感というか、(いや、今の所デレは見あたらないけども!奈緒ちゃんの優斗さんに対する態度はヤキモチに違いないと勝手に憶測してみたり(笑))そういったものが程良くスパイス効いていて、素敵だなーとうっとり。
優斗さんは不器用な可愛いなあ。奈緒ちゃんと、いつか仲良く出来るといいね、寧ろ一層、くっついてしまうといい!と心の中でエール(?)を送りながら続きを楽しみにしているねーv
posted by きあら : 2008/04/05 7:37 AM :
きあらちゃん、感想ありがとーv
何度でもだなんて、、、いやはやいやはや。
ツンデレかぁw デレはないねー、いまのところw
優斗は不器用そう?なら良かったー☆
不器用な男ですから(笑)
うん!ほんっとくっついてしまうといい!とあかばも心の中でおまじないしながら、執筆がんばります!
執筆意欲沸いてきたよ〜v ほんとありがとですvv
posted by あかば : 2008/04/06 11:14 PM :
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