sweeteden
日々まったりマイマイ☆

月の灯り                 
えー。。。また突発的に小説UP。
まだ相方さんのパソにビルダー落としてなく、、、わざわざ手打ちでページ作るのも時間ないし、、、なので、、、それにちょっとお試し書きなのでとりあえずとりあえず、、、書いてみました(汗)

恋愛ものです。
某所でとても気になった設定があったので、それをもとに執筆v
年の差です。
まだ1話だけだから、なんのこっちゃ先見えないーかもですが。
書けるか不安があるけど(汗)

あ、、、もちろん現在連載中のもの優先に執筆はします!
OSE、結局行き詰まってるけど、、、(ヒィィィ)


というわけで。。。
シリアスです。恋愛です。
相変わらずシリアスものになるとまたりーな感じになっちゃうのはなんでだろう。。。
興味ある方は続きを読むからどうぞナリ〜☆


『月の灯り』
 
 -1-




 どうしていつもこうなってしまうのか―――。

 男は深いため息をつき、空を仰いだ。
 溢れかえるネオンに夜の空は薄ぼんやりと明るい。
 煌々と光を放っている満月のせいもあるかもしれない。
 明るい月夜をしばし眺めていると、携帯電話が鳴り出した。
 男はずっと手に持っていた携帯電話を見下ろす。
 つい先ほどまで通話をしていた。
 だが相手と些細なことでケンカとなり通話は向こうから切られてしまっていた。
 そして、いま画面に映し出される名前は、その相手ではない。
 男は再びため息をこぼし、受話ボタンを押した。
「もしもし―――兄貴?」
 受話器の向こうから聞こえてくる馴染みある声に男は気のない声を出した。
「………ああ。別にいつものやつ。………わかってるよ。」
 泣いてるぞ、そう告げられ男の顔が悲しそうに歪む。
 泣いているだろうということはわかっていた。
 男の兄に言ったとおり、いつもの――、いつもと同じことだ。
 男の冷たい態度に、最後はいつも泣きそうに、そして泣くこともある。
「わかってるって。兄貴が慰めればすぐ泣き止むさ」
 心の奥底がギリギリと痛むのを感じながら、男は平静を装って言った。
 男の兄がため息混じりに何か言おうとした。
 男は「悪い、いま仕事中だから」とすべてを聞かず、勝手に電話を切った。
 電源も切り、パタンと携帯電話を閉じる。
 それを上着の内ポケットにしまうかわりにタバコを取り出し火をつけた。
 しばし紫煙をくゆらせ、月夜を眺める。
 そして男は仕事に戻っていった。




***



 和泉奈緒はリビングへ入ってくるなり顔をしかめた。
 ソファには男が一人寝ていて、手前にあるテーブルにはビール缶が無造作に倒れている。
 大方、明け方近くに帰宅しビールを飲みながら寝てしまったのだろう。
 部屋に戻って寝ればいいのに、と心の中でイライラとしてしまう。
 いやそもそもなぜこの家にいるのかがわからない。
 金など腐るほどもっているのだろうから家をでて一人暮らしでもすればいいのに。
 にらむようにして男の姿を見て、すぐに逸らす。
 起こして部屋に行くよう促すこともできるが、声をかけること自体、そしてこれ以上男のそばにいるのもいやだったから奈緒は黙ってキッチンへと向かった。
 キッチンにはすでに母親が起きてお弁当の準備をしていた。
「お母さん、今日は私が作る日だよ。ゆっくり寝てればいいのに」
 先ほどまでの不機嫌な表情は自然と消え、明るい笑顔で母親・香織の横に並ぶ。
 香織は卵焼きを作りながら笑顔を返した。
「そうなんだけど、目が覚めちゃったから」
 そう言う香織の顔に寝不足のあとをはっきり認め、奈緒はわずかに顔を曇らせる。
 きっと眠れなかったのだろう。
 だがそれをあえて問うことはせず、奈緒はお弁当箱にご飯をつめながら「お母さんの卵焼き大好きだから、私は嬉しいけど」と、返した。
 じゃぁ味見する?、と香織が焼きあがった卵焼きをひとつ差し出す。
 あーん、と小さい子供のように口を開けながら奈緒は卵焼きを頬張った。
「おいしい」
「よかった」
 二人は顔を見合わせて笑いあった。
 二人で三人分のお弁当を作り、朝食の準備をはじめたところでキッチンにもう一人入ってきた。
「おはよう」
「おはよう、お兄ちゃん!」
 それまでより一層嬉々とした声で奈緒は声の主を振り返った。
「朝食すぐできるから待っててね。とりあえずコーヒー」
 起きてくる時間を見計らって淹れていたコーヒーを兄・慎吾の前に置いた。
 慎吾が一飲みするのをじっと見つめる。
 そして「美味しい」と笑みを向けられ、奈緒は心底嬉しそうに頬を緩める。そしてようやくまた朝食の準備に戻った。
 3人分のお弁当は高校生の奈緒、パートをしている香織、研修医の慎吾のものだ。
 やがて朝食が出来上がり親子3人そろって食事をはじめた。
 今日の予定などを話ながら和やかに食事が進む。
 それはどこにでもある普通の食卓の光景だ。
 だが眠そうな欠伸声が響いて、奈緒だけが笑みを消す。
「おはよ」
 そう言ってダイニングルームに入ってきたのは、ソファに寝ていた男。
「おはよう、優斗」
「おはよ。お前またソファで寝てたのか。ちゃんとベッドで寝なきゃ疲れ取れないぞ」
 香織が笑顔を向け、慎吾が苦笑混じりにたしなめる。
 奈緒は無表情のままベーコンエッグにフォークを突き刺す。
 男の声を聞くだけで、胸がムカムカした。
「ああ、わかってる。ちょっと飲んでたらいつの間にか寝ててさ」
 笑いながら言う男に、奈緒は心の中で早く部屋へ行けばいいのにと思う。
 せっかくの楽しい朝食が台無しにされた気分だった。
 男はそれから少しの間、香織たちと話し、ようやく自室へと行った。
 いなくなり、ほっとする。
「奈緒……。おはようくらい言ってあげなさいよ」
 香織に言われ、奈緒は口をすぼめてうつむく。
「だって……、優兄ムカつくんだもん」
「昨日のことは俺からも反省するよう言っといたから、許してやれ」
 慎吾が心配そうな笑みを浮かべて奈緒を見つめる。
 奈緒は昨夜のことを思い出して、胸のむかつきが一層ひどくなるのを感じた。
 だが慎吾がそう言うから、仕方なくしぶしぶといった様子で小さく頷く。
 昨夜たいしたことがあったわけじゃない。
 用事があったから嫌々ながら優斗に電話をし、些細なことで言い合いになっただけなのだ。
 言い合いになった、は語弊かもしれない。
 奈緒が感情的になり、優斗はただ冷たく返事をしていただけなのだから。
 それは和泉家においてよく見られることだった。
 優斗に食って掛かる奈緒と、それを冷たくあしらう優斗。
 家族以外のものが見れば、もしかしたら微笑ましくさえ思えるものかもしれない。
 ただのじゃれあいのような。
 そんなただのケンカに見えるのかもしれない。
 だが奈緒は、ほんとうに、いやだった。
 優斗と喋るのも、姿を見るのも。
 
 和泉優斗。
 慎吾の弟であり、奈緒の兄である男。
 

 そして奈緒がこの世で一番嫌いな男だった――――。 
 

 
 
 
: 小説「月の灯り」 : comments(2) : - : posted by 紅葉ひろ :
Comment








コ・・・コメントしても大丈夫でしょうか@@

おおおお・・・・す・・・ごすぎ><。
うまいですね。まさにこれ!

これなんです〜
posted by へろ : 2008/03/28 7:29 AM :
コメントもちろん大丈夫ですよー^^

お話OKだったでしょうか!?
よかった〜v

これからも楽しく執筆させていただきますねー!
posted by あかば : 2008/03/28 11:05 PM :
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